名前も知らない男性に胸キュンした出来事。

今日、同じアパートに住む名前も知らない男性に胸キュンした。
私は二児の母親である。
朝いつも通り、幼稚園に行く次女と玄関を出た。
今日は燃えるゴミだから、左手にゴミを持ち右手には雨が降っていたから傘を。
娘は徒歩なのでカッパを着て横に並んで歩いていた。
2件隣のドアの前を通過すると、カチャと内側から鍵を開ける音が。
誰か出てくるなぁと思い振り向きもせず、歩き続けた。自宅を出た時から、私はエレファントカシマシの何の歌だったか、前奏を口ずさんでいた。

その人が出てきたけど、そのまま小さな声で口ずさんでいた。何て言っても一昨日エレファントカシマシ野音に行ったばかりだったから頭の中はエレファントカシマシの曲でいっぱいだった。
そして私はご機嫌。

そしたらドアから出てきた人が、私たちの左側から追い抜き様に、こちらを向き「おはようございます。」とニッコリ挨拶してくれた。
あっ、あのお兄さんだ。
駐車場などで会うと、いつも挨拶する顔見知りのお兄さんだった。
何ヵ月か前に、バイクの話をしたことがあった。

私もニコッと「おはようございます。」と返した。
お兄さん胸板厚い。Tシャツ越しに分かる。そして背が高い。

そしてお兄さんが足早に、先にゴミ捨て場にゴミを置き、私たちが後を追う。

そしたらお兄さんすぐに帰ろうとせず、ゴミの上に被せる網を持ったまま、後ろを振り向く。
私は察した。あ、待っててくれているんだー。

その時二人の間に、違う方向から、もう一人ゴミ捨てに来た人が。
お兄さんちょっと慌てた様子。私は早足にお兄さんの所に行き「ありがとうございます」とゴミを置いた。
「今日はゴミがいっぱいですね」ととっさに口が出た。
二人で網をかけた。けどお兄さんは、私が傘を持っているから気を利かせてくれたんだろうなと、途中から網もお任せする事にした。
もう一度「ありがとうございました」と言って、
そのままお兄さんは家の方向へ、私は娘の集合場所へ。娘が「何?」と言ったので私は「お手伝いしてくれたんだね。優しいね。」と言った。

お兄さんの優しさにすごく嬉しくて、笑顔になった。
自然にそういうことに気付いて行動に移せる人ってなかなかいないと思う。
胸がキュンキュンした。ときめいてしまった。

消防士のお仕事をしているのかな?
平日休みが多いみたい。
年齢も知らないけど、私より年下だと思う。絶対。
20代の感じがする。

名前も年齢も知らないお兄さんだけど、とても優しい人と言うのは知っている。

自転車置き場にあった娘の自転車が倒れていたのを、誰も見ていない所で直してくれていた。

違う日には、娘との散歩帰り、自転車に乗っていた娘が徒歩の私たちより先に道路の一時停止の所に停まったら、娘に道を譲ってくれたのもお兄さんだった。

娘が止まって車の人にお先にどうぞとジェスチャーしているのが見えたけど、それでも止まって先にどうぞとお兄さんがジェスチャーしてくれたらしい。
娘が「お兄さん優しかった。」ってその時言っていた。
だから私もお兄さんに対して良い印象をずっと持っている。
挨拶してくれる時の笑顔にも胸キュン。
黒髪短髪で爽やかなお兄さん。チャラチャラしていない、Tシャツとジャージズボン姿が多いお兄さん。
とても爽やかで素敵。
もし消防士だったら天職だな。人に優しくて。
こんなお兄さんに救助されたらきっと惚れてしまう。

そんな私はゴミ捨ての時、素っぴんだった。
お兄さんには、化粧してる顔も知られている。
それでも優しかった。
心の中では引いてるのかな?そんな人では無いと思いたい。

今日は朝からとても良い気持ちで、幸せな気持ちにしてもらった。お兄さんありがとう。